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アアルト@東京ステーションギャラリー展示会に行ってきました

2019.04.09

R.クラフトです。

今回も、ちょっと気になる日常の中のテーマをピックアップして書いてみます。

本日は、東京ステーションギャラリーで、モダニズムを代表する建築家「アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto, 1989年 – 1976年)」の展示会が開催されているので、観に行ってきました。R.クラフトという我が社の名前の由来は、建築家の師匠がアアルトを好きだったことから、その語感を拝借したという経緯があります。それだけに、今回の展示会はとても楽しみにしていました。

 

 

※アアルトの自邸とアトリエ。現在では公開され、一般の見学も可能です。

アアルトは、建築家でありながら家具やガラス器に加え、レリーフのデザインもするし、絵を描いても達者な人で、人間中心のモダニズムの主唱者として知られています。その多才さから、フィンランド人の彼は建築評論家のジークフリート・ギーディオンから「北欧の賢人」とも言われていました。一生をかけて日常的な中に、まるで息をするようにアートを取り入れ、それを暮らしの中の気品として深化させた人なのです。

でも、アアルトの創るものは、堅苦しい芸術ではありません。彼は、人と自然のあるべき関係の自在な提案をした、とても自由なアーティストです。だからこそ、人が定めた分野の壁を取り払い、創る喜びを存分に生涯をかけて味わったのでしょう。19世紀初頭に数多く作られたというペンダントライトのいくつかを見ても、そのデザインが今の私たちの生活に存在していても不思議はない、ある種の普遍性があるように思えてきます。

そんな彼がこだわったのが、北欧の地元産の木材です。柔らかい樹木を利用して曲線を生み出し、自由な発想で作り上げたレリーフや椅子の数々は、温かみがあってどこか懐かしい印象を与えます。彼の名前「アアルト」はフィンランド語で「波」という意味らしいのですが、まさに素材を生かした波打つ木の表情は、彼そのものを具現しているようにも見えます。

 

 

愛情豊かな彼は、穏やかで優しい妻アイノへの賛辞も芸術的です。「大げさでもなく、かといって危うくもなく。自然で明快な私たちの関係は、世界の最高傑作の建築のようだ」。日本人は照れてしまって、こんな甘い台詞は言えませんよね。笑

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、またお会いしましょう。

 

 

※画像引用元:
Vitra Design Museum
THE MODERN HOUSE
https://alvaraaltoproject.weebly.com/alvar-aalto